2022年5月31日 (火)

建築視察-ラコリーナ

と、ある計画の情報収集に行っている建築視察の第五回。

こちらも先月同様にみたいけど行く機会がなければ行かない建築のひとつのラコリーナ(藤森照信)。イメージが先行していたこともあり、アプローチで笹が一面に生やされているとは思っていなかった。てっきり中庭側と思っていただけに、ゲートをくぐって目に入る笹と草屋根は壮観で興奮しました。行ったことはないのですが、ソーク生物研究所のような建物とランドスケープが一体となっている印象です。店舗内部の内装も素敵なデザインで全体と部分をじっくりと見て回れます。

中庭側は、様々な建築が散見していて残念でしたが、奥にある本社を近づけるだけ近づいて見学し、大規模な建築でもバランスよく藤森流が見て取れました。もちろんバウムクーヘンをお土産に購入しました。僕はあまり好きではないのですが、こちら限定の生バウムクーヘンは絶品でした。

539

併せて、織田廣喜ミュージアム(安藤忠雄)跡へ。建築自体は閉館されているのですが、こちらは園の一部なので入園料を払うと見ることができました。廃墟感というよりも純粋な安藤建築をみることができたように思います。園では、どういった扱いになっているのか分かりませんが、折角なので安藤さんに相談して何かに活用するといいのになと思います。

守山市立図書館(隈研吾)へ。意匠は隈さんらしくまた平面も立面も巧く分節されていて、好きな隈さんの建築ひとつに追加。また近くにあった浮気幼稚園(藤本壮介)も外観のみ見学。

| | コメント (0)

2022年4月30日 (土)

建築視察-年縞博物館

と、ある計画の情報収集に行っている建築視察の備忘録の第四回。

観たいけど行くには遠いと思っていた建築(裏を返せば何か機会がなければ行かない建築)

年縞博物館(内藤廣)へ、、、

この建築が内藤さんの言う赤鬼、青鬼のどちらかは分からないが、潔い屋根や軸線を通したりピロティに明解なプラン、緻密なディテールに素材感など流石で大変勉強になりました。

気になった点としては、ここまで潔いものが構造的には無理してるように見えたこと。素直なのかもしれないし整理されてるのかもしれないが、どうしても無理した解法にしか見えなかった。

もう少し何故こう感じたか考えてみると、素直に並んだ木に対して鉄骨が煩く感じていて、他の解法(意匠とも)がなかったのかなと思っていた。自分で考えられるといいのだが、正直他の選択肢が分からないので、いつか会う機会があれば、恐縮しながらでも内藤さんなり金箱さんなりに聞いてみたい。

その後の福井県立図書館(槇文彦)はマキアート(芸術)でした。

そして、えちぜん鉄道福井駅(内藤廣)へ。こちらは完成しているのだが工事途中に見えた。

この工事途中に見える建築って案外多いなと思っていて、たぶん僕の設計でもあるんじゃないかなと思っている。工事途中を意匠として狙うことは、あまりしないと思うのだがどうなんだろう。

537 538

| | コメント (0)

2022年3月27日 (日)

建築視察-木の殿堂

と、ある計画の情報収集に行っている建築視察の備忘録の第三回。

 

行きたいと思いながらなかなか行く機会のない建築のひとつに挙げられる木の殿堂(安藤忠雄)に、、、

勉強不足ではあるが、イメージと逆のアプローチ(奥にあると思ってた)。

またヴォリューム感も思ったより小さい。

安藤さんの木造建築はコンクリート以上に勉強になると思っていて、観たい(かった)ものとしてセビリア館に次ぐもの。内部の木は、ごついスケール。圧巻というよりは、もう少し整理して抑えられなかったのかなと思った。床がスロープとなっていてるには驚き歓心した。

残念ながら展望棟はコロナ禍の為に閉鎖中であったが、外観やランドスケープなどだけでも見応えあった。

足を延ばして安野光雅館(安藤忠雄)へ行く。こちらは直島の南寺を洗練させたような外観。

内部構成は非常にシンプルで安藤さんらしい素敵な建物だった。

帰路で斉藤隆夫記念館(宮脇壇)も行ったのだが残念ながら外観のみ、、、

初めて知ったのだが、とてもスケール感のいい建築だった。

是非、機会があれば訪れたい。

536

| | コメント (0)

2022年2月28日 (月)

建築視察-竹田市立図書館

と、ある計画の情報収集に行っている建築視察の備忘録の第二回。

 

大分と言えば温泉であり今回も温泉施設を御前湯(象設計集団)、ラムネ温泉(藤森照信)、クアパーク長湯(坂茂)、みつばちの湯(首藤廣剛)と見て回る。みつばちの湯は僕の琴線に触れる建物で出来れば施設をじっくりと見て回りたかった。クアパーク長湯は管理者の方のご好意で宿泊棟まですべて案内してもらう。僕としては、もう少し一体感が欲しかった。

南下して竹田市の城下町へ。交流プラザ、歴史文化館ともに隈さんらしくEv棟は梼原同様にいいなと思った。個人的には竹田荘画聖堂は好きなのだが、、、あまのじゃくなんだろうな。。。

さて、今回は竹田市立図書館(塩塚隆生)。

外観の第一印象は、生田教会(西澤立衛)の和風味。

納まりなどは色々と思う所があるが、サインや外構も含めて、

とても丁寧に考えられてるんだろうなと。。。

圧巻は、内部の天井で雲の下というか雲の中にいるような気持ちになった。

随所に居心地のいいコーナーなどがあって とても気持ちのいい施設でした。

535

近くにコアワーキングスペースがあったので立ち寄ると、こちらも親切に案内してもらえた。

どこの町にも拠り所になるような場所が出来るといいな。

| | コメント (0)

2022年1月29日 (土)

建築視察-三次市民ホール きりり

 とある計画の情報収集に行っている建築視察の備忘録をと、

年初めの宣言がいきなりコケるところだった。

 

目的は、島根の菊竹建築群でしたが、こちらは思った以上に染み入った。

この思った以上にと書くように各々に先入観を持っているので、

自ずと僕のハードルが大雑把に設定されている。

誤解を恐れずに書くと、菊竹さんは良かった。

特に、田部美術館と図書館は今(現在)と合っていると思った。

534_20220130005701

今回は、期待してまた時間を掛けて(施設案内もして頂いた)観た「きりり」を書く。

第一印象としては、アアルトのような そして無機質でローコストぽさを感じた。

そうモダニズムではなく、、、

災害を意識した計画やエントランスやホール、そして貸部屋などに新しい提案(挑戦)などもあって、

またサイン計画やディテールなども見受けられたのだが、

第一印象のローコストというよりも安っぽさへと印象が変わっていった。

考えられているのかもしれないが丁寧さを感じられなかった。

コロナ禍ということもあり使われ方なども淋しくて、マイナスの要素ばかりが散見してたこともあるだろうし、

青木ファンとしてのハードルも高かったからかもしれない。

乾さん(ファンです)の「厳島港宮島口旅客ターミナル」ほどではないが同じ印象であった。

近くにあるサポーズさんの絶品なトイレがあるので、こちらをデザートにすることをおススメします。

 

| | コメント (0)