それぞれのスケール
9月も気が付けば終盤へ。
今は、僕の一級建築士試験の経験を小出しに話して
自分のモノに出来るものは、すればいいというスタンス。
今日はスケールの話。僕自身は、問題用紙についてる配置 1/1000で
配置計画とコマ割を検討して、1コマプランを行います。
1コマは、42㎡か49㎡。ここで大事なのは廊下と面積。
そして明快なゾーニング。これが出来れば、1/400へ。
ここでは、1コマプランの確認(スパンと廊下が納まってないことが稀にある。)
とサービス諸室の割り当てと各室の面積調整を行い、法規チェック。
そして、作図へ。作図も柱を落とした所で薄くエスキスを書いて、1/400の確認。
と、まぁこんな感じです。僕が大切にしていることは、次のステップで
さっきの確認。後戻りは無いのがいいが、戻るなら なるべく早くに戻りたい。
その為にも早く気づく。早く気づくには確認を怠らない。
なぜスケールを変えて検討するのか。あえて書くと、余計なことを考えたくないから。
それぞれのスケールにあったことだけを考える。これが意外と出来てない。
今回の場合は、まず ホールの平面・断面・階の検討を1/200か1/400である程度、
行うのがよさそう。それから1コマ。ここで各主要室と面積をしっかり頭にいれる。
(周辺環境は1/1000の段階で入ってないといけない。)
各主要室の用途や要望の見落としがないか何度も問題用紙を見て確認。
ここで僕の意見を言うなら、始まりから何色ものマーカーでチェックするのはナシ。
僕は青鉛筆だけで行います。今回は皆、天邪鬼に何色もマーキングしている・苦笑。
始まりから行ってしまうと見落としやすく見つけにくいと僕は思っている。
あと言うならこの辺りで電卓なんて使わない。使うのは延べ面積と建ぺいくらい。
カチャカチャやっているのは固めすぎている傾向が強い。1/400は、説明しにくいが
1/200のレベルまで検討しなくていい。トイレのレイアウトやら1㎡ほどの
パイプシャフトなど。階段数、EPSなど重要なものは行いますよ。
感覚的にはフリーハンドの部分は不要って感じです。ここまでは僕の経験であり
講師としての意見ではありませんので、あしからず。
講師としては、1/200レベルまでのことは、なんとなくで済まさず書いているか。
この試験は、おそらく1/50などは出ない。あるとしたら記述側。
未だに階段の段数やスロープの長さをなんとなくで書いたり、
構造図や断面図の柱、梁などをなんとなくで書いている。これは結構マズイです。
「真似るは学ぶ」って言葉があるが、真似るときになんとなくを処理しておくのが
学ぶことの第一歩です。なんとなくで書いてる図面は、思ってる以上に見分けがつきます。
1コマが身についた人にはエスキスよりも楽しくていいものがあって、
これが毎年好評です。まっ、1コマが身についた人だけにわかるもの玩具です。
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