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2007年11月19日 (月)

完全恋愛マニュアル

「完全恋愛マニュアル」(演劇)

作・演出 渡部和也    渡部和也、ぽん、大澤やすのり、マサカ赤藤、中谷幸代

とあるバー。コンパの二次会だが、テーブルを囲っているのは男が6人。

反省会もそこそこに、コンパで一人の女性と盛り上がっていたラヴィングの編集員

鶴田(大澤やすのり)は、他の男達から尋問を受けていた。

ラヴィングの連載企画「完全恋愛マニュアル」は好調で売り上げはトップ。

マニュアル企画に携っている鶴田は彼女の携帯に連絡を入れるのだが。。。

出演者の一人から演劇のお誘い。演劇には機会がなく今まで観たことがなかった。

今回も小説「下北サンデーズ」を読んでいなかったら、

そこまで興味は湧かなかったかも。

劇場は松山のコミュ二ティセンター。

想像していたよりも小規模で舞台と客席は、かなり近い。

舞台空間は黒い暗幕に覆われて抽象的。

カウンターに置かれたグラスなどのクリスタルが照明にあたって、とても美しい。

今回の出演者は、お笑い芸人、漫才師、局アナ、バンドマン。

セリフを聞いていて流石、活舌よく声も通っていて演技も自然で気持ちがいい。

さらにピアニスト中谷幸代さんとのコラボということで生演奏もあって充分楽しめました。

完全恋愛マニュアルの結末も、とても興味深かっただけに

僕としてはストーリーとキャラクターがわかりにくかったのが残念だった。

場面設定は、二次会のバーとラヴィングの社内の2つ。

この場面を交互に見せながらのストーリー展開だが、

時間の流れが途中まで掴めなかった。

出演者の性格もバーと社内では意図的に違って見せているように思えたが、

設定が曖昧でわかりにくい。

二面性を表現しているのであれば、もっと明確にした方がよかった。

ただ皆がそうなると繋がりが薄くなり過ぎるだろう。

もしかしたら教授は、二役だったのかもしれない。(そうなるとシンガーも)

あと研究員の携帯が鳴ることで、もうひとつ恋愛を示唆させていたかもしれないが

これもストーリーに繋がっていきにくい。

教授との恋愛を彼女だけでもっと表現するとラストが面白くなりそうだ。

携帯も重要な小道具に思えたがあっさりした扱い。

この作品のもととなった「変更線の向こう側」を観ていないので何とも言えないが、

僕としては。。。

ここで書いてしまうと完全なネタバレになってしまうので、

愛媛CATVの11月24日(土)の放送を観てください。

キャスティングがよくて、とても面白かったですよ。

http://www.e-catv.ne.jp/cgi-bin/timetable/database/db2.cgi?equal9=OA&equal13=5237

映画でもそうですが、90分は長いようで短い。

単調になりすぎると間延びするし、盛り込みすぎると結論に行き着きにくい。

建築の表現にもなんとなく似ています。演劇もついそんな視点で観ていました。

今回はじめて観て、とても興味が湧きました。

映画では味わえないライブ感は感動ものでした。

to 男C

今回は誘ってもらってありがとうございます。

また会った時には、裏話と僕の講釈を肴に盛り上がりましょう。

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投稿: みんな の プロフィール | 2007年11月24日 (土) 16時55分

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